というわけで、古典監禁陵辱ゲーである「好き好き大好き」のレポートです。
 
 このゲームのテーマは「狂気の愛」なのですが、本当に基地外キャラばかり出てきます。ストーカーさんとか、とりあえず監禁しちゃおう君とか、映画「ミザリー」や「ボクシング ヘレナ」を思い出すイカした(イカれた?)キャラばかりです。これらは基本的には「純愛」なのですが、相手の事を無視して自分の思いに率直過ぎるので、(思い遣ってるつもりだったり)見ていて
(( ;゜Д゜)))ガクガクブルブルものです。ほんとにいそうだし。
 
 ちなみに「ボクシング ヘレナ」のボクシングとは、箱詰めと言う意味。美しく高慢なビッチを監禁して、手足をちょん切り(まさに箱詰めサイズ!)自分だけの物にすると言う心温まるお話です。どんなに罵られても主人公は彼女のことが好きで、ひたすら彼女に尽くすというのが泣ける。「どうしてこんなに好きなのに、分かって貰えないのか?」と言う論理はストーカーさんの基本ですね。
 
 この論理は「好き好き」の中でもたびたび出てきて、最終的には「誰にも渡したくないから殺しちゃえ、彼女は僕の中で永遠に生きるんだ」と言う論理展開になります。つまり生身の人間(現実)を否定して、自分の中の妄想(幻想の彼女)を愛せば、それは完璧な愛たり得るというものです。現実の「愛」は脆くて、人を非常に不安にさせます。それに比べて幻想への愛は裏切られることもなく、自我が傷つくこともありません。(思った通りになるんだから!非常に唯心論的ですね)ですが結局その愛は自己愛、つまり精神的自慰にすぎません。そこら辺は、えろげヲタを皮肉っているようでもあり興味深い所です。
 (13cmから派生したotherwiseではコミュニケーションの断絶が大きなテーマになった)
 
 ですが「好き好き」の主人公も、最後にはある現実的回答にたどり着きます。つまり、お友達からはじめましょう、と。こんな変態妄想狂な僕は受け入れられないかもしれないけど、少しずつ話し合っていくしかない、という。それがノベルゲーム独自のもう一つの世界として語られるのが、微妙な後味となるのですが、僕はそんなのもアリかなと思いました。文章はねっとりと鬱ですが、奇妙な純愛シナリオもあり、基地外大好きっ子にはぜひお勧めです。

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