偉大な熱力学第二法則。閉じた体系内では「分離(秩序)の状態が、次第に混合(無秩序)になって行く」ことをいい、他系の影響が無ければそれは不可逆である。

 2次大戦後は情報理論に応用され、情報の混乱度を指すようにもなった。トマス・ピンチョンも大好き理論。

 宇宙自体を一つの系とすれば、終局的には宇宙も熱的死を迎える(宇宙のいかなる部分に於いても温度が同じになってしまう〜完全な混合状態〜だろう)という説。

 情報理論に例えれば、様々なメディアの発達により情報が氾濫して、それが至る所で拡散し、混合し、エントロピーを増大させ、ついには情報自体が何を意味するかも判らぬ物(混合状態)になる事態を言う。(これは今日的にはボードリヤールのハイパーリアルに繋がってくる)

 センスオフでは気体分子論をコミュニケーションの例えに出していたが(冷えて運動しない分子は他と関わらない)、エントロピーから見るのも面白そうだ。

 つまり、一つの閉じた体系の先に待っているものは「熱的死」でしかないということ。全ては(宇宙自体ですら!)他との関わり、関係性によってしか生じない。

 では「生じる」とは何なんだろう?俺的にはこんなことを考える方がよっぽど「萌える」んだがなー。(攻殻機動隊1〜2なんかには、そんな「萌え」が詰まってるんだけどね)

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